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今日から2年生。

今日から学校が始まりました。

今朝は10時に学校へ。
ピックアップは12時です。

久しぶりの顔ぶれ。
くうまのクラスは今年は持ち上がりなので先生も生徒も皆同じです。

どうやら一人だけ新しい女の子がいる模様。

と、そこに噂好きのカルメンのママが近づいてきて言った。
「知ってる?あの子、あまりに素行が悪くて落第してこのクラス入ってきたのよ」

・・・・・・がーーーーん。
やっぱりそんなこと聞くと母としては穏やかでいられない(落胆)

そういえば去年、くうまが怪我をして帰ってきた日があったなぁと思いだした。
知らないひとつ上のお姉ちゃんが、いきなり後ろから突き飛ばして、転んだくうまを踏んだのって言ってた。
翌日先生に事情を聞いたら、「ひとつ上にすごく悪い女の子がいて、みんな酷い目にあってるから、運が悪かったのね(←すごい説明よね、これって)」と言ってたっけ。
しょうがないから去年は、その子を見たら逃げなさいって言ったんだけど、まさか同じクラスになるとはなぁ。
しかし小学校2年生で出席日数以外で落第になるって、あるのだろうか。
(さっき聞いてきたら、2年、4年、6年で一定学力に達しなかった子は落とされるんですって)

実は今までも、くうまのクラスには一人問題な子がいたのです。
いったん興奮すると自分の感情のコントロールがきかなくなっちゃう。
石でもコードでもおもちゃもかじりつく子。
授業中は座れないで、教室内をうろうろして他の子の邪魔をするわけで。
何故かこの子はくうまのことが大好きで、くうまがいないと「くうまがいない」と言い続けるらしい。
問題は、この子は愛情を持つものほど暴力的になってしまう、かわいそうな習性を持っていて、くうまは、お弁当を取られて踏みつけられるとか、ジュースを頭からぶっかけられるとか、靴紐に噛み付かれてちぎられるとか、ノートが破られるとか、叩かれる以外に色んな愛情表現を受けてきて、落ち着いて勉強できないこと。

くうまは、これに対して「病気だからしょうがないんだよね。」って大人な理解を示して、その瞬間は怒るけどすぐ許してあげられるのです。
彼から逃げるわけではなく、いつも痛いことする友達として受けいれてるので、面白い。
自分にとって良いもの、好きなもの以外との共存ができる、耐久力がつくように思うからいい勉強かなと私も思ってます。

しかし、ここにもう一人大変な子が入ってくるとは・・・。

どうなるんでしょう、くうま君のお勉強は。
今年も午後は私が教えることになりそうだなぁ(今から覚悟)

そして、くうま君は要領悪くて逃げ足遅いくせに、正義感強くてうるさいこと言っちゃうから、やられそうだなぁ・・・がんばれよ~(←塀の中のことは子供で解決するしかないので)

なんにしろ、南スペインの田舎の学校と言うのは、日本の学校とは比べ物にならないくらい、無秩序で、力の強いものが勝つ世界ですからね。
私もパパも、「くうま君は戦国時代を生きている」と思ってるんです(爆)
残念なことに、力の強い武将にはなれそうにないタイプなので、学者としてみんなが手だしできない地位を確立してくれれば母も安心なんだけどなぁ・・・と思ってるんですが、彼自身は芸人の地位を目指してるみたいなんですよね~。

なんで、評判のいい学校、私立の学校を探して転校しないんだって思うでしょ?
まあ、ここからちょっと遠くなるというのもありますが、皆が良い子の中で辛い目にあうことなく過ごすのは、母としても安心ですが、本当の世の中はまったくそうじゃないのに、学生生活で純粋培養されたら、社会に出てギャップに耐えられなくなる気がするのです。
世の中は昔よりさらに過酷になってる気がしませんか?
だから、今の子は泥の中から這い上がれるくらい動じない心がないと、いかんように思うのです。
勉強は私が見てあげられるけど、カオティックな中で揉まれて、自分なりに強くしっかり生きていく訓練を日々積むのは、何よりも大事な経験って気がして・・・。

それにね、上のような雰囲気ですが、これは日本で言う「学級崩壊」ではないのです。
各自が自由すぎる状態で、生徒が勉強放棄や授業妨害を意図的にやる陰湿なものとは違う、どちらかというと幼稚園に毛の生えた状態と言いましょうかね。
つまり、揉まれているわが子を励ましつつ、たまに学校を休ませてあげつつ、私達がまだ余裕で見ていられるうちは、様子を見ることにしてるのでした。

ちなみにパパの感想。
「二人がぶつかり合って、静かになったりしてね。わはは」

でも、今年はさらに波乱の多い幕開けのようだぞ。
by africaespa | 2007-09-17 18:42 | 村の小学校

子供と一緒に楽しむ南スペイン。


by africaespa