ラテンの煩悩。

ここ数日、誰と顔をあわせても日本の年越しはどうだったかと聞かれます。

この日、くうまを学校に送り届けた後、cafeで顔を付き合わせたメンツは、スペイン人、キューバ人、ドイツ人と、私。
年越しに特別に食べるものはあるのかという話になりました。
一応どの国も、特別に食べるものはあるらしい。

キューバは、イギリスのように七面鳥を焼くらしい。
ドイツは、まあ・・・何がではなく「肉」を食べるらしい。
スペインは、豚を焼くのと塩茹でのエビなんだそうだ。
まあ、スペインの場合、「正月料理」って言うより、「ハレの食事」=豚と塩茹でのエビなんですが。

みんなの肉談義をひとしきり聞いてから、
「ふっ、うちの国は肉メインじゃないよん」
と、挑戦的に話をかっさらうわたくし、年越し料理にはひとくさりある日本人代表(笑)

なんか、その奥深さに嬉しくなって、おせち料理のそれぞれの食材がらみの謂れを得意げに説明しちゃったりして。
でも、「マメに生きる」ことを願うところで、キューバとスペインからブーイングが・・・(汗)
アリ的発想は、キリギリスな国には理解できんらしい。ちっ。
って、いやま、私も黒豆に謂れがあることが大切なだけで、「マメ」じゃなくていいんだけど。

しかも「大晦日の鐘」の話では。
長く細く生きることを願って蕎麦を食べつつ、108つの煩悩を鐘を聞きながら落としていくって件にいたっては、もー。
「108つって少ないのねえ。私なんて3000とかあると思うわぁ」とか。
「煩悩なくしたら人間死ぬ」とか。

煩悩によって心はかき乱され、苦しみも伴うわけでぇ、心静かに生きられなくなりぃって、一から十まで説明したんですがね。
どうしても分かり合えない部分があることに、私の方が理解したりして(がく)
ドイツ人は頷いてくれたんだけど、スペイン人とキューバ人は???のまま。
「心静か」なことがどうして重要なのかがわからないわけです。

苦しみ、心かき乱されるけど、煩悩のおかげで潤いと楽しみがあるでしょって。

うーん、筋が通ってるんだもの(汗)

つまり、これが紀元前ギリシャにおけるストア派(禁欲主義)とエピクロス派(快楽主義)の対立だったのかと、こんな所で納得したりして(爆)
前々から感じてましたが、ラテンの人たちはですね、「細く長く生きる」なんて謙虚なことは言わないのです。
「太く生きたい!できれば長く!」




・・・・・・確かにそう願ってもいいような気がするっ。

と。
なんとなく説得されてしまった2008年幕開けであった(たは)


注:私はスペインの中でも一番世界を知らないアンダルシア地域の、しかも村に住んでいるので、ここに出てきたスペイン人はもちろんアンダルシアから出たこともないし(でも村以外も一応知ってる)、キューバ人はハバナとアンダルシアしか知らないし。
ということで、今のスペイン人の代表ではないです(マドリッドやバルセロナには当然ちゃんとインテリが多いです)。表面上の知識だけで、本当はラテンな人も多いと思うけど。
でも、えせアジアかぶれが増え続けてるヨーロッパで、グローバリズムに左右されてない村人の意見というのは、ラテン人の本質と私は思うのでした。
なかなか学ぶべきものが多いです(笑)

p.s.
久しぶりのupだったのに、気がついてくれてコメントくださってありがとうですっ!
記事書いてたら遅くなってしまったので明日お返事しますだすっ(ぺこり)



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by africaespa | 2008-01-13 08:22 | 母のつぶやき

子供と一緒に楽しむ南スペイン。


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