くうまの学習の欠点。

船旅を境に、気分新たな9月からだともうアップしなくなるだろう記事をせっせと書いてます。

くうまが小学校一年になってから、ずいぶん字を教えるのに苦労しました。
学校をしばらくお休みさせて強化合宿をしたのを覚えていらっしゃる方も多いと思います。
スペインの学校の教え方の問題もありますが、ほとんどの子は何とか付いていくのです。
くうまは落ちこぼれるのです。(落ちこぼれるのは、くうまだけじゃないですが)
この差が、要領の悪さに加え、家では日本語という、スペイン語劣勢な環境からだけの問題か、くうま自体になんらかの問題があるのか。
親としては、心配な毎日でした。

確かに、日本の学校のように、きちんと段階を追った授業じゃないことがわかりました。
日本の国語の教科書を見ると、文字を読むことに慣れるよう、行間の幅、字の大きさに気を配り、一年間でゆっくり「読む」ことに慣れるように考えられてます。
くうまの使ってるスペインの教科書は、半年ですでに2ページもの細かい字の物語を読んで、問題に答えさせます。親が見ても「これは小学校4年生くらいのお話みたい」と思うようなもの。

習ってない文法ばかりの中、知ってる単語をつなぎ合わせて、子供達は何とか理解していくので、単語力のないくうまにはまったく付いていけないわけです。

でも、それとは別に、「b」「d」「p」「q」を未だ混乱します。
読むのも極端に遅い。
読むのに集中しすぎて、知ってる単語さえ意味を取れず、お話がまったくわからない。
何回も出てくる単語を、既出と気がつかない。
文章が長くなると、他の言葉も混乱してきます。
書かせると、数字や文字がちゃんと書けたり、鏡文字になったり。

最初、やる気がないのかと思い、強く諭したこともありましたが。
なんだか、本人のやる気とは別の次元のよう。
「難読症」ではないか?と心配しては、いや違うみたいだ、また心配し、そうではないみたいだと思う、連続の一年でした。

パパはネットでOX診断基準をやってみたりもしました。
5割越えませんでした。でも0ではなかった。
つまり、強度ではないけれど、その気はあるということなのかもしれません。

日本で授業を受けてどうなるか、実はそれも私には興味がありました。
結果、読むのが遅いのは同じでしたが、読んだものを耳で聞いてお話を理解してました。
日本から帰ってきて、日本語を読むことが苦ではなくなってきたくうまは、日本語は問題ないこともわかりました。

まあ、「難読症」の人は、読解に使う脳の場所がアルファベットと日本語では違うので、アルファベットに対して難読なのかもしれない可能性はまだある。
でもスペイン語も、文字が大きくて2行くらいなら、読んで理解できるのです。

とにかく、「難読症」であろうとなかろうと、今のままでは放っておいてもかなり授業から遅れそうなのは確か。

私たちで出来る限りのことをやってみることにしました。
やることをやって、問題があるならまた考えればいいわけです。
とにかく、くうまに今必要なのは、より細かい段階を追った個人教育の積み重ね。
それには、「難読症」の治療ページももちろん役に立ちました。

まず、文字が多くて混乱するなら、紙に窓を作って、一つ一つ単語を見えるようにして読む。
これで混乱しなくなりました。


次は、自分で集中して文章を読もうという意欲がないことについて。
くうまがおもしろがって読みたくなるスペイン語の問題を、パパが作ることにしました。

まずは、好きなスターウォーズや絵本の登場人物を使った「なぞなぞ」。

くうまが主役の短いお話を、読んで、それを絵にする問題。

一人でじっくり机に座って読む練習も兼ねています。


算数に関しては、集中させると繰り上がり足し算もできますが、ボーっとしている時は、1+1も答えがわかるまでに30分かかることもあるということ。

つまり、ここら辺も大きな問題なのでした。

面白くないものには、まったく集中できないのか、する気がないのか。
子供はそんなもんだと言う人もいるけれど、くうまに限っては、ある時は先生が驚くほど何時間もの集中力を発揮し、ほとんどの授業はクラスで一番ぼーっとしているって、特別に振れ幅が大きいわけです。

算数は、それを、そろばんが解消しつつあります。
黙々と机に向かうのと違い、動きがあるから面白いようです。

あと、シュタイナー教育の算数の授業からアイデアをもらった方法ですが、
ボール遊びをしながら答えていく方法。

問題を私が言いながらボールを投げ、受け取ったくうまはボールを投げながら答える。
もしくは、例えば5を持ってるのを前提に、1か2か3か4を言って投げ、受け取ったくうまが残りの数(4か3か2か1)を答えながらボールを投げる。


効果は目覚しいものがありました。
今まで学校に行っていた9月から4月までが10段階で0から1の進歩とすると、今は6です。
この伸び方を見て、「難読症」じゃなかったんだろうなと、ほっ。
でも、このままではいずれ授業にまた付いていけなくなるので、この船旅中はスペイン語の語彙を増やすことと、短い日記をつけさせることを目標にしようと思います。

くうまは、机に座る勉強以外のすべてに、貪欲な好奇心を持っていて、そして深いところまで掘り下げて知りたがり考え続ける所は、一緒に話しててとても面白い子なのです。
発想がユニークで、そして的を射ているのです。
が、ひとたび机に座ると、気が散りまくります。

知能の問題ではないのは明らかなのです。
なにかが、私やパパや普通とは違う、くうま君なのですよね・・・。

でもね、調べてみると、面白い教え方、いっぱいあるんですね。
嬉しい続報をアップできることを、期待してこの夏を過ごすとこにします。


おまけ。
毎日こんな感じでやってます。(絵をクリックすると大きくなります)
e0023086_5521452.jpg
問題:くうまとアント(パパ)が海の底に沈んだ海賊船を見つけた。

これをくうまは、自分で読んで理解したことを絵で描かなくてはいけません。
くうまの絵は、6つに突き出た暗礁にぶち当たって沈んだ海賊船を、kuma号からダイビングに出たパパとくうまが見つける絵でした。海のそこには大きなウニや、潜水艦もいます。

e0023086_5585846.jpg
問題:くうまは大満足。なぜかって、ダイアモンドのいっぱい詰まった箱があったから。

これをくうまは、「ダイアモンド~!」と両手を挙げて大喜びの自分と、ダイアモンドの描かれた箱いっぱい詰まったダイアモンドを描いてます。

e0023086_6421.jpg
問題:でも船は大タコの家になっていた。くうまとアントはここから逃げなきゃいけなかった。

これをくうまは、ダイアモンドの箱に手を伸ばす大きなタコを描いてます。
パパとくうまは逃げた後だそうです(笑)


私は毎日くうまの絵を見るのが密かな楽しみなのでした。
[PR]
by africaespa | 2007-06-21 01:02 | 二カ国語子育て&絵本

子供と一緒に楽しむ南スペイン。


by africaespa