先生から見たくうま君。

金曜日、先生から手紙をいただきました。

とても綺麗な字で、二枚にわたってくうまの一週間についての、先生なりの試行錯誤が書かれてありました。そして、スペインでのくうまの生活を知りたいからとのことで月曜日に面談の約束を。

スペインで先生から手紙を受け取ることは、たぶん一生ないと自信を持って言えるので、この生徒に注がれた熱意に、感動してしまいました。
そして、こんな風に会って話すことがなければ、親として知りえなかったくうまの姿も知ることができたので、私達にとっても先生にとっても有意義だったことも確かでした。
スペインの、くうまの先生が、こんな風に生徒と一人一人向き合ってくれたら、小学一年生になって一ヶ月でクラスの半数が落ちこぼれることもなくなる・・・とまではいかなくても(苦笑)、まだましになるんじゃないかなぁなんて、久々にとほほな状況を思い出しました。たは。
日本の先生は、まだまだ捨てたもんじゃないっ。

んじゃあ、なんで毎日新聞で論ぜられるほど歪む子が増えてるのでしょう。


今日の夜から1週間ネットが使えなくなるんですが、あまりに面談が面白かったので、ぎりぎりまで書くことにします~。
コメ返まで間に合わなかったら許してくださいっ(汗)


さて。
くうまは言わなかったけれど、金曜日にくうまは大泣きをしたらしい。
初めての給食当番をやって、要領を得なくてもたもたしてたら、傍の女の子にきつく指示を出されたそうで。
「みんなが僕をいじめるぅぅぅ。僕を自由にさせてくれないぃぃぃ」と泣いたんだとか。

先生は、その「自由にさせてくれない」という言葉が胸に突き刺さって、どうやってくうまを扱ったら良いのだろうと迷っているらしかった。
子供達には、くうまができなくてももう少し見守るようにと指示を出し、くうまには「スペインの代表なんだからがんばれっ」とおだて(たら、すっかり機嫌よくしたらしい 笑)

なので、くうまのこの一週間のことを先生に話しました。
あまりに違うのでとにかく戸惑っていたこと。
教科書一つとっても、スペインは書き込み式の本一冊だけど、こちらは教科書にノートに下敷き、授業のプリントがある。その一つ一つが慣れなくてうまくいかない所を、多分近くの子達が教えてくれようとするのだけど、大勢で教えてくれるから余計わかんなくなると言ってたこと。
でも、同い年なのに何から何まで教えてもらって、うまくできないことに、最近芽生えつつあった自尊心が傷ついたのかもしれない。

先生には一つ、くうまのお世話をしてくれる子を一人決めてみてくださいとお願いしました。
私も子供時代、転校が多かったのでわかることは、聞きたいときに聞ける人が決まってるのは気が楽なものなのです。
おせっかいなくらい世話を焼いてくれるのもうれしいし、いつも傍にいてくれる安心感もあって、その子と仲良くなることから、その子の世界に馴染んでゆけるわけで。
もちろん、そんな大役を指名された子も(性格にもよるけど)、案外燃えるものだし。
まあ、あまりお母さん的な女の子だと、もしかして逆効果かもしれないけど・・・(苦笑)

そんなことがあって、子供達もくうまがなにか不思議なことをしても、すぐにあーだこーだ言うのではなくて、先生に言いに来るようになったのだとか。


って聞いたので、不思議なことってなんでしょうと聞いたら。

くーまさんが、床に寝ころがってますぅ

・・・・・・・・・(がくり)


授業中、プリントが終わった人は静かに教科書を読んで待っているのがルールだそうで、普通は子供達はちゃんとそれをしているらしい。
でも、くうまはそれをやらなくて、他の子に注意されたそうなのです。
で。

「いいでしょ、ぼくの時間なんだから!」と言ったそうな。

せんせぇ、くうまさんが『ぼくの時間』だって言ってますぅ」と言いに来るらしい(爆)


先生と話した結果、たぶんスペインの子と日本の子の大きな違いは、この「僕の時間だから僕の好きにする」事への自由度の違いかもしれないという結論に達したのでした。
スペインの子はよく「dejame(放っておいてよ)」と言います。
その言葉の後には必ず「僕のご飯なのに僕がどう食べようといいでしょ」とか「僕の時間なのに僕がどう使おうといいでしょ」とかそんな意味合いが来ます。
ちゃんと理由がある場合はもちろん聞きますが(くうまは。他の子はそれでも聞かない子が多いかも 苦笑)、単に「お小言」なだったり、意味のないルールだったりだと、すぐ見破られてしまいます。
日本の子は、幼稚園の頃から、言われたことをちゃんとおとなしく聞く習慣が身についてるのですね。大人に「放っておいてよ」なんて言うのは思春期以降でしょうかね。

どちらがいいかではないですが、「僕の時間」だと、必死に有効利用(自分にとってであって、端から見て有効とは限りませんが・・・)しようと考えるので、自主性は磨かれるかも。
でも、僕の時間と主張されて、躾けるべきことを躾けられない親が多いのも確かなので、ビシッといきたい時は心してかからねばいけないんですよねぇ。

ということで、なかなかこの「小学校体験」、いろんな意味で先生にも周囲にも、そして本人にも大きな体験のようです(笑)

ところで、私的には一つだけくうまについてわからないことがあったんです。
くうまは、「やるべきこと」にとりかかるまでに時間がかかりすぎること。
たとえば、好きではない勉強で、目の前に出された課題に取り組むのに30分かかる(涙)
やり始めた頃にはタイムアウトなのですよ。
スペインの学校がはじまって、これはものすごく顕著なことで、先生には、これが個性だから無理強いせず二年計画でスピードアプをお願い(というか、家で努力させるから大目に見てねって)してたのです。
マイペースと言うにもほどがあるほどなのですよぉ。
で、スペイン語を理解してないからとか、スペインのペースがあってないのかとか、色々想像してたので、今回日本の学校でどうなるか興味を持ってました。


結果・・・。

同じでした~(滝涙)

先生が戸惑ってしまうほど(←スペインと同じ)だとかで。
スペインでもくうまは、さあやりましょうと言われてから、天井をジーっと見て授業のほとんどを終えちゃうらしい。
先生がくうまどうしたの?って聞くと「今日は疲れててエネルギー切れてるの」と答えるそうな。
のだけど、日本でも「くうまさん、30分くらいぼーっとしてるんですよぉ。あの間はなんなのでしょう」って言われてしまいました(ぽりぽり)
私も未だにわかりません。
どうしてこんなにスローなんだろうか??

ちなみに、家で宿題をさせる時に、最近発見したのはタイマー。
タイマーが大好きなんです(苦笑)
タイマーと競争すると思うと、むちゃくちゃ燃えて問題がしがしこなしていくんですよね。


くうまは・・・体内時計に分針と秒針がないのかもしれない(爆)




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by africaespa | 2007-05-14 17:12 | ディスカバリー・ジャパン

子供と一緒に楽しむ南スペイン。


by africaespa