一ヶ月で落ちこぼれ。

小学校一年生になって、教科書を使った授業が始まったのが10月頭。
11月頭で、まだ一ヶ月しか経っていないというのに、落ちこぼれが続出しています。

スペインの学校の場合、日本の学校の「先生の当たり外れ」の比ではないくらい、当たり外れが激しいというか、外れが多いというか・・・。

くうまの学年はふたクラスで、くうまのいるクラスの先生の方が真面目らしい。
もう一方のクラスは、授業中に居眠りしてるそうなので、論外みたい。
授業中に終わらなかったものを宿題として持ち帰らないのだけど、蓋を開けてみると、一ヶ月で進んだ50ページ中、書き込まれていたのはたった3ページで、あとは手付かずだったという子も多いらしい。
しかも、その3ページに書き込まれたものは、ことごとく間違っているのに、チェックして直しもしないから、やってあっても意味がなかったとか。
これは、想像を絶する最悪さ。

くうまのクラスの方が、まだましではある。
授業中に終わらなかったものを宿題として「×」がチェックされてくる。
このくらいは一応する先生なので、とりあえず課題の50ページは全員がこなしている。
しかし、である。
今習っているのはアルファベットの読み方と、筆記体の小文字なのだけど。
先生は、黒板にちょっと書いたら、あとは書き込み方式の本を子供たちがやるだけで授業が終わるので、わからない子にはちっともわからない。
せっかくの授業時間を、先生が「教える」ことに使うのではなく、子供たちが本に「書き込み」だけで終わるのだから。
で、例にもれず、くうまも見事に落ちこぼれていた。

くうまの勉強を見ていて、とても不思議に思ったことがあるのです。

幼稚園では確かに3歳の時からアルファベットに触れているけれど、誰も責任を持っては教えてないのに、小学校に入学したとたん、知ってると前提で次の段階を教え始めてること。
よって、多くの「まだきちんとわかってない子」達がのきなみ落ちこぼれてる。

それから、幼稚園では大文字のABCを教えるけれど、活字体の小文字は教えない。
なのに、小学校に入ったら、いきなり筆記体の小文字を教えられている。
ので。
くうまは、本を読むことが出来ないのです。こんなに読み方を習っていても。
例えば「L」の小文字「l」を見て、くうまは「大文字のI(アイ)」と読んだんです。
それから「1(数字の一)かな?」と言う。
「LL」の小文字「ll」は、数字の11(十一)と読む。
当然ですよね、活字体の小文字を習ったことないのだもの。

第二言語として日本人が日本で習う時だって、きっちり、活字体の大文字→小文字を習って、筆記体の大文字→小文字と四パターン習うというのに、第一言語のスペイン語をスペインでどうしてきちんと教えないのか、とても不思議でたまらない。
これじゃどうやって、本を読むんだろう?

しかも。
活字体の大文字から、いきなり筆記体の小文字じゃ、距離がありすぎて覚えるのに苦労しているわけです。活字体の小文字を覚えて、初めてその崩し文字としての筆記体に入るのが流れというもんじゃないかと思うのだけど・・・。

で、大文字と筆記体の小文字に混乱してる子供達を無視して、容赦なく、どんどん進んでいきます。それがまた、「母音」の説明もなければ、「母音とくっつかない単独に読む子音」についてもなにも説明もなく、授業が進められていく。

先生は落ちこぼれた子を拾わないで行っちゃうんですよね。
ま、授業で教えてないんだから、拾うもなにもないですが。
じゃあ、先生ってなにさ?って思う今日この頃。

で、自分の子供が学校で何も覚えることなく取り残されていることに気がついて、多くのお母さんたちが学校を休ませて、子供に教えてるらしい。

よって、我が家も明日から学校休ませて家で教えることにしました。
確かに、今のところはまだアルファベットの読み方を「覚える」作業だけのこと。
一人の先生が20人を見るより、使う時間も少なくて、効果は高いと思います。
いや、活字体の小文字も教えようと思うから、学校行くより有意義です(苦笑)

しかし、すごいな。スペインの学校。
小学校一年生って、しかも最初の一ヶ月って、初めて出会う「学ぶ」体験にわくわくしてるもんじゃないのか?
子供達がちょっとかわいそうに思いました。

ここには、自然がとても身近にあります。
子供達はのびのびと育っています。
でも、学ぶ喜びを伸ばそうという考え方がないのが問題。
救いは、午前中しか授業がないことですかね。

日本の学校問題とは180度方向の違う問題ですね。
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by africaespa | 2006-11-15 07:14 | 村の小学校

子供と一緒に楽しむ南スペイン。


by africaespa