人気ブログランキング | 話題のタグを見る

くうまときのこ。

実は、くうまには心の友がいます。

「きのこ」

である。

あの、秋の山にはえる、あれです。
とはいえ、喋れるし、なんでもできて、なんでも知っていて、大きさも自由に変えられるらしい。

くうまにとってスーパーヒーロであり、先生であり、旧友でもあるらしい。
くうまが「きのこ」のことを話したのは、「まだ地球に恐竜が住む前」という出だしからだった。
きのこは地球に住んでいたのだそうな。
大きなキノコと小さい子供キノコがいたのだけれど、ある日宇宙人が円盤に乗って侵略にきたそうで。キノコ達は力を合わせて戦って、宇宙人をやっつけたのだとか。
「きのこは地球を救ったんだよ」と、自慢げに話してくれました。
その後、地球に大変動が起き、小さなキノコは逃げることができず溶岩に飲まれて死んでいったけれど、何人かの大きなキノコだけ、宇宙船を作って地球を脱出したのだそうで。
その「きのこ」達が地球に戻ってきてるんだって言っておりました。。。

くうまが4歳の時に話し始めたこと。
以来、いくつの「きのこ」との思い出話を聞かされたことか。
思い出話って、あんた、いくつやねん!と突っ込みましたとも(笑)
そうしたら、くうまがママから生まれる前のことだそうで、「きのこ」と色んなところに旅をし、
色んなものを作り、色々なことを話し合ったんだそうで。
へー。
ほー。
そうそう、きのこが海を旅するときは、石づきの下からもう一つカサが出てきて、上と下がぴったりくっついて、円盤形で海の上を浮くようになってるそうです。
これって、結構笑ったり感心したり(爆)
そして、きのこの友達はくらげだそうで。

そんな「きのこ」の話しを始めると、1時間も2時間も止まらないので、適当に相づち打って放っておいたりしてます(笑)
パパが思うには、本当に通じ合える友達がいないから、きのこが心の支えなのだとのこと。
そうなのかな。

確かに一時期、くうまは「友達がいなくて寂しい」と言っていた時期がありました。
私は密かに酷く心配して、幼稚園の様子をこっそり見に行ったこともありました。
そして、確かにくうまは浮いていた。
でも、仲間はずれにあっているのではなく、完璧に波長が違うからのよう。
くうまは、自分の世界に生きてる子なので、白昼夢を見てることが多いのですよ。
他の子は、みんなでチャンバラやったり、追いかけっこしたりで、とにかくひとっ所にいないし、くうまって声掛けても、くうま自身が聞こえてないことが多いらしくて、一人で遊んでいることが多くて。
くうまにとっては、もちろんチャンバラも好きだけど、アリの行列を追いかけたりする方が面白いと思う方で、一緒にアリを黙々と見てくれるような友達が欲しそうでした。

去年仲良しだったソフィアは、そういうくうまと波長が似てる子で、ソフィアといつも一緒にいた半年間は、確かに「きのこ」登場率は少なかったです。

ソフィアがスペインからいなくなって、いつ帰ってくるのかも定かではなくなってしまった時、一番「寂しい寂しい」と言っていて、「きのこ」の話しもよく出てきました。
色々心配もしたけれど、結局友達がいないんじゃなくて、自分の遊びに付き合ってくれる友達がいなくて寂しいということがわかったので、「いいじゃん。いないんだからしょうがない。いつか巡り会えるまで一人で遊んでなさいな」って突き放してました。
こればかりは、しょうがないですもんね。

今も、くうまは浮いている方ですが、以前よりは仲間と遊んでいる姿を見かけることが多くなったかな。
でも、二人で遊ぶときはすごくよく遊ぶのに、大勢で遊ぶときは気が付くと一人で黙々と砂遊びに没頭してたり、端っこで虫を探してたり、輪から外れてますけどね。

こんな小さな頃から「親友」というものを、求めはじめるものなのですねぇ。
くうまが同じ波長の子と早く出会えればいいのにな。
こういう空想上の友達は、いつか心の中から消えてしまうものなのかな。
でもね、「きのこ」の存在は、なんだかとてもオリジナルで、面白いので、このまま「くうまときのこ」を見守っていこうと思ってるんです(笑)
by africaespa | 2006-10-08 08:25 | 子どもの視点

子供と一緒に楽しむ南スペイン。


by africaespa